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A Wish List for OFC 2024 from LightCounting

March 2024

LightCountingOFC 2024望むことウィッシュ・リスト

OFC 2024 で予定されている多数のデモの中には、224G 技術とその最初の製品例が含まれます。2024 (年)と 224G の混同を避ける為、便宜的に「レーンあたり 200G 」と呼ぶことにします。業界では既にレーンあたり448G(或いは400G)技術の開発が始まっており、これらのソリューションのデモも是非見てみたいと考えています。

イスラエルの新興企業であるNew Photonicsは、OFC 2024で同社の技術の詳細を発表する予定です。現時点で分かっているのは、光コム・レーザーを使用して光クロック・パルスを生成し、時間ドメインの多重化を使用して200G及び400Gのデータ・ストリームを生成するということだけです。それについて知見を深め、初めて見るのを楽しみにしています。

薄膜ニオブ酸リチウム(TFLN)はOFC 2022で大きな話題となり、その後も進歩を続けています。 AFRHyperlightは、今年のOFCで最新の成果を発表し、2つのイベントを開催する予定です(下図参照)。PAM4モードではレーンあたり400G、コヒーレント検出では波長あたり800Gで動作するTFLN変調器を見てみたいと思っています。

レーンあたりのデータ・レートを上げることは、光インターコネクトの帯域幅を増大させるための、3つの可能な方向のうちの1つにすぎません。レーン速度の向上は、殆どのイーサネット及びInfiniBandインターコネクトに適したソリューションです。 Nvidia 社の GPUを接続するNVLinkや、 Google の TPU を接続するICIなど、アクセラレータへの直接 I/O にも、可能な限り最大のレーン速度が求められます。Nvidiaは現在、パラレル・タイプのトランシーバ(SR8及びDR8)を使用していますが、将来的には多波長ソリューションも使用する予定です。 Google では、すでに 8 波長の トランシーバを使用しています。

今年のOFCでは、InnolumeQuintessentからも、より多くの発表を期待しています。両社は既に、量子ドット(QD)技術に基づく多波長レーザーとSOAの実証を行いました。これらのデバイスは、他にも多くの利点がありますが、その中でも優れた信頼性を提供しており、潜在的な顧客はこれに気づくはずです。QDレーザーを内蔵した8波長FR8トランシーバのデモを、ついに見る時が来ました。

PCIeや高帯域幅メモリ(HBM)への接続など、ほかのタイプのアクセラレータへの接続は、Tbpsレベルの接続を実現するために、沢山の低速レーンを利用する必要があります。現在、これらの接続は全て、銅線ケーブルか銅線トレースのいずれかに依存していますが、最近発行されたレポート「Optics for AI Clusters」で説明されているように、将来の設計では光接続が必要になります。

また、いくつかの新興企業が、PCIeおよびHBM接続用の高度に並列化されたオプティクス(光学系技術やその製品)を開発しています。

Avicena は、今ではマイクロLED相互接続技術でよく知られていますが、より高いデータ・レートで動作する新製品を発表するか、或いは新規顧客の発表をして、私たちを驚かせるかもしれません。

Nubis Communicationsは、OFC 2023でPCIe Gen6用の16x64G光学エンジンの最初の設計を発表しました。彼らの次の製品はPCIe Gen7のレーンあたり112Gをサポートする予定で、それこそが今、業界が本当に必要としているものです。

Celestial AIは、その謎めいた会社名の背後に、これまで厳重に守られていた計画のいくつかを公開しました。この計画は野心的で、2千年前に初めて考案されたトロイの木馬戦略に、21世紀風のひねりを加えたもの、と言えるかもしれません。Celestial AI社が所有する知財により、GPUチップの下にある2.5Dパッケージングされた基盤やインターポーザで、オプティクスを隠すことができるのです。(トロイの木馬のように)日が暮れて手遅れになるまで、GPUには何が起ころうとしているのか分かりません。GPUがデータを送信する方法は全てオプティクスを経由することになり、その直後に勝利が宣言されるでしょう。

リニア・ドライブ・プラガブル・トランシーバは、 OFC 2023 のハイライトであり、今年も引き続きホットな話題となるでしょう。また、リニアド・ライブのコパッケージ・オプティクス(CPO)についても、更なる進展が期待されます。これら二つのソリューションの一方、もしくは両方がAIクラスターに初めて導入されたら、本当に素晴らしいことです。 

LightCountingは今回のOFCでも、Andy Bechtolsheim氏をメイン・アトラクションとしてお招きし、3月26日(火)10:45-11:45にTheater IIで開催される「Next Generation Optical Interconnects for AI Clusters: Beyond Linear Drive Optics」と題したパネル・ディスカッションの司会を務めます。Ranovusもパネル・ディスカッションに参加予定で、CPOに関する更なる発表が期待されます。

とは言うものの、どのOFCでも最高なのは予想外の発見です。新しい会社、新しい技術、新しい製品、新しい研究成果に触れることは、いつでも楽しいものです。これこそが、私たちのウィッシュ・リストの最上位にあるもの、つまり、私たちが最も望むことなのです!

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