LightCounting によるMWC 2024 のハイライト解説
2月下旬のバルセロナは本当に魅力的ですが、あいにくMWC 2024開催中は観光している暇がありませんでした。ひっきりなしに動き回り、会場は10万人以上の参加者で埋め尽くされていました。5Gがサービス・プロバイダのビジネスを改善するという期待は実現しておらず、イベントの雰囲気はあまり華やかではありませんでした。
ZTE社は、まもなく(2024年第2四半期)に生産を開始する初の800GプラガブルCFP2トランシーバを公表しました。このモジュールは、800Gで標準のG.652ファイバを使い、2,000kmの伝送距離をサポートするように設計されており、波長モードあたり400Gでより長い距離を伝送可能です。
ZTE社はまた、1波長当たり1.2T伝送用に設計されたオンボード・モジュールのデモを行っていました。このモジュールは、1波長あたり800G及び400Gでも動作し、最大5,000kmの距離を伝送することも可能です。これらは現在、中国とインドの通信事業者によって導入されつつあります。さらに同社は2025年に1.6Tソリューションの提供を計画しています。
ファーウェイ社はMWC 2024で、データ・センタ指向のOTNプラットフォームであるOSN 9800 K36を含む3つの新しい光ソリューションを公開しました。ラインカードは1.6Tまで拡張可能で、シャーシあたり100 Tbps 以上まで容量を増やすことができます。チャイナ・モバイル社はこのソリューションを、QPSK 変調を備えた 2x400G ラインカードを使用して、既に導入を進めています。また、2x800G ラインカードも提供しており、1波長あたり1.6Tラインカードを搭載する予定です。
ファーウェイ社はまた、GPON、10G PON、及び50G PONをサポートする新しいインテリジェントOLTとしてMA5800Tを発表しました。2024 年 3 月には、 50G PON を使用して、このシステムの最初の導入を計画しています。新しい OLT は、将来的に 200G PON をサポートするように設計されており、より高速な接続へのアップグレードが容易になります。新しいOLTは、スロットあたり2Tbit/sのフォワーディング機能、業界初となるTDM+Ethernetのデュアルプレーン・エラスティック・フォワーディング・アーキテクチャ、および分散コンピューティング・エンジンを備えています。
最後に、ファーウェイ社は全光スマート・ホーム向けとして初のFTTR+X製品であるiFTTR OptiXstar F50を発表しました。新しいFTTRパッケージには、WiFi-7ルータと最大8Tのストレージも含まれています。現在導入されているFTTR では GPONが使用されておりますが、F50 は XGS-PON アクセスをサポートしています。
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尚、当research noteは英語で作成されております。日本語版はございません。予めご了承ください。