LightTrends Newsletter
Looking Beyond 2023
2023年のその先を見据えて
LightCounting社が2024年から2028年の市場予測をアップデート
2022年下半期に光接続の需要が減少し始め、サプライチェーン全体で過剰在庫が発生しました。2023年の市場見通しは、今から半年前は実に悲観的なものでした。主要トランシーバー及びコンポーネント・ベンダーは、2023年初頭、収益の急激な減少を報告していました。今年下半期のみならず2024年を含めた見通しは、悲惨なものでした。
Nvidia 社は、直近2四半期の決算レポートで、光インターコネクトを含む AI ハードウェアの売上が大幅に増加したと報告し、業界の士気を高めました。GoogleはAIクラスターへの投資計画を増額し、他の多くのクラウド企業もこれに追随しました。このように2024年への期待が、急に高まってきました。4x100Gおよび8x100Gトランシーバー用のコンポーネントは既に不足しています。
下図のように、2023年の市場が減少しないようにするには既に遅過ぎますが、現時点で2024年にはイーサネット・トランシーバーの売上が30%近く増加すると予測しています。他の全ての市場セグメントも、より緩やかではありますが、来年、回復または成長を続けると予測しています。トランシーバー全体の世界市場は、2023年に6%減少した後、今後5年間に年平均成長率（CAGR）16%で拡大すると予測しています。
アマゾン、グーグル、マイクロソフトなどのクラウド企業は、新しいAIアプリケーションの開発をリードすることが期待されています。これにより多くの光接続を使用するAIクラスターの大幅なアップグレードが必要になると見込まれます。今後2年間は、主に400Gおよび800Gイーサネット・トランシーバーとAOC等が必要になるでしょう。DCクラスター接続のアップグレードも加速しており、2024年から2025年にかけて400ZR/ZR+、その後は800ZR/ZR+の出荷台数が増加する見込みです。
クラウド事業者は、（誤解を恐れずに言えば）新型コロナ感染症（COVID-19）の世界的流行により恩恵を受けましたが、成長が鈍化した2022年末に計画の見直しを余儀なくされました。設備投資は2019年から2022年にかけてほぼ倍増しましたが、現在の投資はより保守的になっています。クラウド事業者（ICP）上位15社の設備投資は、数年間2桁成長を続けた後、2023年には1%増に留まり、実質的に横ばいになると予測しています。しかし、2023年もAIインフラへの投資は引き続き優先度が高く、設備投資全体に占める割合が大きくなっています。景気後退がない限り、クラウド事業者は 2024 年以降、投資額が以前のように安定して(2桁%?)増えると予想しています。
通信事業者は、全般的に2023年の設備投資を4%削減すると計画しています。通信事業者は新しい収益源を見つけるのに苦労しているため、2024年から2028年にかけて設備投資が急増する可能性は低いと思われます。5Gが展開されても、少なくとも今のところは、この状況は変わっていません。
企業と消費者をクラウドに接続することは、通信事業者にとって新たな優先事項となっています。大企業はクラウドへのプライベート接続を確立できますが、一般消費者や中小企業は通信事業者のネットワークに頼らざるを得ません。これは、通信事業者にとってみれば、より幅広い顧客にクラウドへの低遅延のブロードバンド接続を提供し、追加の収益を生み出すという潜在的な機会を得ることになります。これらのサービスをサポートするには、アクセス・ネットワークやメトロ・ネットワークへの継続的な投資が必要です。
このレポートでは、イーサネット、ファイバー・チャネル、CWDM/DWDM、ワイヤレス・インフラストラクチャ、FTTx、クラウド・データセンター、およびAIクラスター・アプリケーションで使用される、光トランシーバーといくつかの関連製品を対象とした、2028年までの詳細な市場需要予測をご提示致します。
詳細については、https://lightcounting.com/report/october-2023-market-forecast-201 をご覧ください。
注）当レポートは英語で作成されています。日本語版はございません。予めご了承ください。